100話を突破した前巻が終ったことで、
何か区切りがついてしまい、
ちょっと腑抜けた感じで、この九巻は、終えるのに時間がかかりました。
適当なブログですので、根気を保つのが、なかなかたいへんです。
第9巻の適当訳後記
この巻は、時代風景がぼんやり想像できるような話が多かった気がします。
108話の「
越前敦賀の女、観音たすけ給ふ事」
この話を読んでいると、旅人のあり方や、それに対する接待の方法、
ほかに夜這いの作法などが分りますし、
109話「
くうすけが佛供養の事」
からは、各地の仏像が、どうやって作られていたのかが想像できる気がします。
印象的な話
そんな中で、適当役者的には、
106話の「
滝口道則、術を習う事」
この話の最後で、陽成の帝が、外法を学ばれて、祭見物に出かけられた――、
と書いてあるくだりが、非常に興味深かったです。
この話、検索してみると、「今昔物語」の方にも出てくるようで、
「陽成院御代滝口金使行語」
話の筋はだいたい同じですが、最後に道則(道範)が、術を使って女に化けて遊んでいたら、
もとに戻らなくなって、そのまま女として過すことになった、云々とあるみたいです。
陽成院は出てきません。
(原文は未確認)
それから、113話の「
博打聟入の事」 も、印象的でした。
博徒がわあわあしてる様とかがおもしろいですし、
何といっても、ブサイクなままですし。。。
そんなこんなで
いつ終るとも知れぬ現代語訳ブログですが、
今後とも勉強しつつ続けてまいりますので、お気楽にご覧いただけたらと幸いですー。
[2回]
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